書誌情報
集英社文庫(日本)
対岸のヴェネツィア
著者
あらすじ・概要
伊日財団ウンベルト・アニェッリ記念ジャーナリスト賞受賞!
名手がいざなう幻都の風景──。
ミラノからヴェネツィアに移り住んだ著者が出会った音楽と猫が好きな老人。彼から招待されて行ってみると(「所詮、ジュデッカ」)。風を読む島の女性たち(「女であるということ」)。千年分の公文書を電子化する研究者たちが目指す先(「紙の海」)。閉ざされたゴンドラ乗りの世界に挑む異郷の女性に立ちはだかる壁(「ゴンドラ」)。世界が憧れる街の日常を描き、住民を通して幻都の表裏を切り取る随筆。