書誌情報

集英社文庫

琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 下

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著者

著:伊集院静

あらすじ・概要

信治郎、二十歳の春、鳥井商店を開業。明治39年、屋号を寿屋洋酒店に変更、日々葡萄酒の味の研究に勤しむ中、赤玉ポートワインが完成する。ライバルは東京、神谷伝兵衛の蜂印葡萄酒。宣伝の重要性を知っていた信治郎は、新聞広告、赤玉楽劇座、ヌードポスターと攻勢に出た。国産ウイスキー造りは周囲からは猛反対にあっていた。そんな時、関東大震災が起きる。瓦礫と化した東京を見て、信治郎は誓う。「わてが日本をええ国にするんや。ウイスキーを作ってみせる」。竹鶴政孝を雇い、莫大な借金をして山崎蒸溜所を建設する――。

第四章 寿屋洋酒店
第五章 赤玉ポートワイン
第六章 山崎蒸溜所
第七章 ジャパニーズ・ウイスキー
第八章 琥珀の夢