書誌情報
集英社文庫
最悪の将軍
著者
あらすじ・概要
生類憐みの令によって「犬公方」の悪名が今に語り継がれる五代将軍・徳川綱吉。その真の人間像、将軍夫妻の覚悟と煩悶に迫る。民を「政の本」とし、泰平の世を実現せんと改革を断行。抵抗勢力を一掃、生きとし生けるものの命を尊重せよと天下に号令するも、諸藩の紛争に赤穂浪士の討ち入り、大地震と困難が押し寄せ、そして富士山が噴火――。歴史上の人物を鮮烈に描いた、瞠目の歴史長編小説。
一 将軍の弟
二 玉の輿
三 武装解除せよ
四 萬歳楽
五 生類を憐れむべし
六 扶桑の君主
七 犬公方
八 我に邪無し