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書誌情報

集英社文庫(日本)

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著者

著者:桜庭 一樹

あらすじ・概要

「コマコ、逃げるわよ」
祈りのような、呪いのような、母娘の逃避行が始まる──。
『赤朽葉家の伝説』『私の男』に繋がる長編家族小説。

五歳のあたしに、ママは言った。「コマコ、逃げるわよ」。母の名前はマコ、娘の名前はコマコ。美しい母と、小さなその分身。老人ばかりの村や奇妙な風習の残る温泉街などでの逃避行の中でコマコは言葉を覚え、「物語」を知る。いつまでも続くように思えた二人の旅は突然終わりを迎え、一人になったコマコは無気力に成長し、そして「物語」を自ら紡ぎ始める──。母と娘の因縁を描く渾身の長編小説。