書誌情報

小説/戯曲

テロリストの処方

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著者

著者:久坂部 羊

あらすじ・概要

「一読して二度震えた。まずは緊迫のサスペンスに。次に医療破綻という現実に」
―有栖川有栖氏

医療格差が広がる日本で、勝ち組医師を狙った連続テロが発生!
迫りくる日本の医療危機を予見する、戦慄の医療ミステリー。

医療費の高騰で病院に行けなくなる人が急増した日本。医療勝ち組と負け組に患者が二分され、同じく医師も、高額な医療で破格の収入を得る勝ち組と、経営難に陥る負け組とに二極化。そんな中、勝ち組医師を狙ったテロが連続して発生する。現場には「豚ニ死ヲ」の言葉が残されていた。若くして全日本医師機構の総裁となった狩野のもとにも、脅迫状が届く。医事評論家の浜川は、狩野に依頼され、テロへの関与が疑われる医師・塙の行方を探すことに。三人は医大時代の同級生だったのだが――。


【著者プロフィール】
久坂部 羊(くさかべ・よう)
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒業。20代で文芸同人誌「VIKING」に参加。外務省の医務官として9年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事。2003年『廃用身』で小説家デビュー。以後、現代の医療に問題提起する刺激的な作品を次々に発表。14年『悪医』で第三回日本医療小説大賞を受賞。他の著書に『嗤う名医』『破裂』『無痛』『神の手』『第五番』『芥川症』『虚栄』『反社会品』『老乱』などの小説、『医療幻想――「思い込み」が患者を殺す』『人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期』などの新書、エッセイ『ブラック・ジャックは遠かった 阪大医学生ふらふら青春記』などがある。