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著者

著者:今野 敏

あらすじ・概要

視聴率が低迷し始めたTBNの報道番組『ニュースイレブン』。そのテコ入れとして、栃本という男が関西の系列局から異動してきた。視聴者受けを重視する関西人の栃本と、報道の理念にこだわるデスクの鳩村は早速衝突し、現場には不穏な空気が漂い始める。
一方、これまで幾つものスクープをものにしてきた番組の名物記者・布施は、なぜか十年前に町田で起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せていた。被害者の両親が、犯人逮捕の手がかりを求めて今もなお駅前でのビラ配りを続けているのが記憶に残ったという。
この件の継続捜査を、警視庁特別捜査対策室のベテラン刑事・黒田が担当することを知った布施は、いつものように黒田へ接触を図る。布施と黒田がまたしても動き始めるが、真相解明に至る糸口はあまりに乏しく、謎だけが深まって行く。
テレビ報道の本質とは? 事件の奥に潜む意外な真相とは?
大人気スクープシリーズ第4弾‼

【著者略歴】
今野敏(こんの・びん)
一九五五年北海道生まれ。七八年、上智大学在学中に「怪物が街にやってくる」で第四回問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆活動に専念。二〇〇六年『隠蔽捜査』で第二七回吉川英治文学新人賞を受賞。〇八年『果断 隠蔽捜査2』で第二一回山本周五郎賞ならびに第六一回日本推理作家協会賞を受賞。二〇一七年「隠蔽捜査」シリーズで第二回吉川英治文庫賞を受賞。空手有段者で、道場「空手道今野塾」を主宰。