書誌情報

小説/戯曲

悪寒

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著者

著者:伊岡 瞬

あらすじ・概要

妻が殺したのは、夫が勤める会社の重役だった――。
『代償』で話題沸騰の著者、渾身の長編ミステリ。

大手製薬会社「誠南メディシン」に勤める藤井賢一は、会社の不祥事の責任を一方的に取らされ、東京から山形にある小規模な関連会社「東誠薬品」に飛ばされた。それから八か月ほとが経ったある夜、東京で娘・祖母と暮らす妻の倫子から、不可解なメールを受け取る。
<<家の中でトラブルがありました。途中まで洗濯はしたのですが、妹に相談したら警察が来るまで掃除をしないほうがいいと言うので、床はそのままにしてあります。申し訳ありませんがラグにシミが残るかもしれません。こちらはなんとかなりますので、お仕事を優先させてください>>。
賢一はすぐさま倫子に電話をするが、繋がらない。その数時間後、警察から「藤井倫子を傷害致死の容疑で逮捕しました」という電話を受ける。妻が殺した相手は、賢一にとっては雲の上の存在、「誠南メディシン」の常務、南田隆司だった――。

【著者略歴】
伊岡瞬(いおか・しゅん)
1960年東京生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。著書に『145gの孤独』『瑠璃の雫』『教室に雨は降らない』『代償』『もしも俺たちが天使なら』『痣』など。