書誌情報

小説/戯曲

意識のリボン

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著者

著者:綿矢 りさ

あらすじ・概要

少女も、妻も、母親も。
女たちはみんな、このままならない世界をひたむきに生きている。

迷いながら、揺れながら、不器用に生きる女性たち。
綿矢りさが愛を込めて描く、八編の物語。


「幸せな、愛されていたときばかりではないんだ。
しかしそれは落ち込むようなことではない。
人間は浮き沈みがあってこそ、深く学び、深く輝く。」
(「意識のリボン」より)

母親を亡くした二十代の「私」は、「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……。
表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り、
人生を肯定するあたたかさを感じさせる。著者新境地の全八編の短編集。

【著者略歴】
綿矢 りさ(わたや りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。