書誌情報

小説/戯曲

放課後ひとり同盟

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著者

著者:小嶋 陽太郎

あらすじ・概要

学校を舞台に、10代特有の初期衝動を描く、青春連作短編集。
どんな人生を歩んでも、きっと誰か味方はいる。

「林ちゃん、なにか護身術習えば?」そう提案されるがままに、私はパルコの屋上にいる「蹴り男」に会いに行く。その男は、空から降ってくる不幸を阻止するために、空に向かって蹴りを続けていると言うが――「空に飛び蹴り」。気になる人ができたかも。新学期、クラス替えした教室で、私は原田幹雄に出会う。クラスでひと際目立つ、快活で、光のような存在の原田を意識する一方で、私はあることに悩んでいた――「怒る泣く笑う女子」。家族への違和感、思い通りにいかない恋愛……。消沈するみさ子の前に現れたのは、嫌な感じのする犬だった――「吠えるな」。手持無沙汰なときにはいつもひらがなを書く。書いている最中は、心が温かくなって幸せな気持ちになる――「ストーリーテラー」。僕はその場から消えてなくなりたかった。救ってくれたのは、四年生のあたまに転校してきた栗田君だ――「僕とじょうぎとぐるぐると」。全5編。

【著者略歴】
小嶋 陽太郎 (こじま ようたろう)
1991年、長野県松本市生まれ。2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『火星の話』『おとめの流儀』『こちら文学少女になります』『ぼくのとなりにきみ』『ぼくらはその日まで』『悲しい話は終わりにしよう』がある。