書誌情報

小説/戯曲

雨降る森の犬

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著者

著者:馳 星周

あらすじ・概要

父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。正樹は再婚した父親と若い母親に対して、複雑な感情を抱えていた。
雨音と正樹は道夫の影響で登山の魅力を知るようになり、道夫の愛犬ワルテルと自然との触れ合いが、二人の心を少しずつ癒していく。
家族の問題を抱えた中学生と高校生が、道夫とワルテルと過ごすなかで自らの生きる方向性を見出していく、心に響く長編小説。

【著者略歴】
馳 星周(はせ・せいしゅう)
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。編集者やフリーライターを経て、96年に『不夜城』でデビューし、翌年に同作で第一八回吉川英治文学新人賞を受賞。98年『鎮魂歌 不夜城Ⅱ』で第五一回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第一回大藪春彦賞を受賞。『蒼き山嶺』『神の涙』『暗手』『比ぶ者なき』『神奈備』『ソウルメイト』『陽だまりの天使たち ソウルメイトⅡ』『アンタッチャブル』『雪炎』ほか、著書多数。