書誌情報
小説/戯曲
雨の降る日は学校に行かない
著者
あらすじ・概要
「先生。わたしたち、どうして学校に行かないといけないの?」
コンプレックスのない女の子なんて、いない。――坂本真綾(歌手・声優)
中学生の憂鬱とかすかな希望を描き出す、切ない連作短編集。
普通じゃなくて、ごめんなさい。生きにくい子で、ごめんなさい。
表題作「雨の降る日は学校に行かない」より
昼下がりの保健室。そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然“自分のクラスに戻る"と言い出して──「ねぇ、卵の殻が付いている」
“お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください"。早朝の教室で、毎日手帳に書いていた架空の遺書。その手帳を偶然にも人気者の同級生が拾ってしまう――「死にたいノート」
揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。