書誌情報

小説/戯曲

神奈備

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著者

著者:馳 星周

あらすじ・概要

「神様、どうしてぼくは生まれてきたんですか?」。
霊山・御嶽の麓の町で、悲惨極まりない人生を送ってきた少年、潤。
山に棲まう神に会い、生きることの意味を問いたい……。
積年の切ない望みを胸に、潤は誰もいない山へひとり姿をくらましてしまう。
そんな潤を、強力(ごうりき)の孝が思わぬ理由で捜索する事になる。
神を求め、信じる潤。長く山で暮らしながら、神を信じぬ孝。
恐るべき大自然の猛威に翻弄されながら、二人が熱く命の炎を燃やすーーー。
生とは? 神とは? 人間の絆とは?
極限の人間心理を描破する、哀哭の山岳ノワール!

【著者略歴】
馳星周(はせ・せいしゅう)
1965年2月18日、北海道生まれ。96年、書き下ろし長編「不夜城」でデビュー。97年、同作で第18回吉川英治文学新人賞、98年「鎮魂歌--不夜城II」で第51回日本推理作家協会賞、99年「漂流街」で第1回大藪春彦賞を受賞。近著に「雪炎」「アンタッチャブル」「陽だまりの天使たち ソウルメイトII」など。