書誌情報
翻訳単行本
夫婦の中のよそもの
著者
あらすじ・概要
クストリッツァ・ワールドは小説でも健在!
1970年代、サラエヴォ。インテリの家庭で育った一人っ子の少年は、親に内緒で不良仲間と身分詐称の旅に出るが、列車で出会った切符係の女性に父親の愛人情報を聞かされショックを受ける。父さんに限ってそんなことは! そんな動揺を本人以外は知るよしもなく、警察に追われた珍道中はどんどん変な方向へ……。(『夫婦の中のよそもの』より)
とあるヘルツェゴビナの村では、連日戦闘状態が続いていた。爆撃のなかをロバに乗って牛乳を運ぶ青年コスタは、隣村にやってきた花嫁にひとめぼれ。戦争も終わりを告げ、結婚式当日を迎えるが……。(『蛇に抱かれて』より)
映画『アンダーグラウンド』『黒猫・白猫』など、愛と厳しさと生命力に満ちた独特の感性で世界中を巻き込んだクストリッツァ。天才映画監督が初めてペンをとる、連作4編、独立2編の魅惑の短編集。
【著者略歴】
エミール・クストリッツァ
1954年、旧ユーゴスラヴィアのサラエヴォ(現在はボスニア・ヘルツェゴヴィナ領)出身の映画監督。
『パパは出張中! 』『アンダーグラウンド』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを2度受賞したほか、さまざまな映画祭で監督賞などを受賞している。