書誌情報
小説/戯曲
「悪」の進化論ダーウィニズムはいかに悪用されてきたか
著者
あらすじ・概要
堂々、544ページの講義録、ついに上梓なる!
現代科学を根底から変えた進化論──そこには語られざる「暗黒面」があった。
生物学のみならず、現代史をも変えてしまったダーウィニズムの功罪を、現代日本を代表する「碩学」が解剖する。
◎ヒトラー、マルクス、スターリン、そしてトランプ──彼らの「産みの親」は進化論だった!
◎同志社大学で行なわれた「伝説の集中講義」を、学生たちとの率直なやりとりも含めて完全再現。
◎佐藤優氏が自家薬籠中のものとしている神学、西洋哲学史、資本論などの観点から「ダーウィニズム」が本質的に持つ危険性を解剖する!
◎『ハーバード白熱教室講義録』や『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』など、欧米の名門大学での講義録が人気を集めているが、日本にもそれに匹敵する講義があった! めくるめく知の世界に読者をいざなう!
【もくじ】
第1講 トランプも悪用した「進化論」のロジック
第2講 今も残る「社会進化論」の害毒
第3講 ナチズムの父はダーウィンだった?
第4講 歴史もまた「進化」するか──唯物史観
第5講 スターリンに影響を与えたダーウィニズム
第6講 宗教になった「マルキシズム」
第7講 「神殺し」をするドーキンス進化論
【著者略歴】作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。1985年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2005年に執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『ファシズムの正体』(インターナショナル新書)、『未来のエリートのための最強の学び方』(集英社インターナショナル)など著書多数