書誌情報

集英社文庫

四季を詠む 365日の体感

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著者

著:三宮麻由子

あらすじ・概要

紅梅の甘さをたっぷり含んだ香りと、白梅の高貴な気品を感じる淡い香り「春」。夏料理を代表する寿司を食べて泣いた、高校一年のアメリカ留学前夜「夏」。蕎麦打ち体験で触れた新蕎麦の生地は、絹の感触「秋」。火の用心を呼びかける夜回りと拍子木の音が、安堵のベールを張っていく「冬」。4歳で視力を失った著者の瑞瑞しい表現力と感性が光る。音、匂い、手触り、味の四感で、四季を味わうエッセイ集。

春を聴く 私の春告げ鳥
春に触れる 野草を摘みに
春の匂い 「のたり 〃 」と潮の香り
春を食べる 幸せのストロベリー
夏を食べる 涙のお寿司物語
夏を聴く 「私の滝」
夏に触れる 裸足に捧げる賛歌
夏の匂い 空が香る
秋を聴く 驚きの音さまざま
秋の匂い 大きな香り、小さな香り
秋を食べる ちぎれ蕎麦打ち
秋に触れる 触れて読む
冬を聴く 冬の夜の音
冬を食べる スウィーツで乾杯
冬に触れる 氷の畔の一期一会
冬の匂い 楽器の香り
あとがき
文庫版あとがき