書誌情報
集英社文庫
昭和十八年 幻の箱根駅伝 ゴールは靖国、そして戦地へ
著者
あらすじ・概要
今や国民的スポーツ行事である箱根駅伝に、幻の大会があった! 第二次世界大戦に突入する昭和十五年に軍部の圧力で箱根駅伝は中止された。しかし、学徒出陣を控え、「もう一度箱根を走って死にたい」という学生たちの念願は、昭和十八年、戦勝祈願の名目で靖国神社をスタートに変えて開催という異例のかたちで叶う。青山学院大学原晋監督も推薦する、戦時下の逆境をはねのけ、伝統の襷を繋いだ大会の全貌に迫るノンフィクション。
まえがき
第一章 箱根には正月が二度やって来る
第二章 死ぬ前にもう一度箱根を走りたい
第三章 戦時下の青春――日大・成田静司の日記から
第四章 慶應、往路優勝!
第五章 復路始まる
第六章 戦時下の箱根駅伝
第七章 三つ巴の優勝争い
第八章 戦場へ
第九章 箱根を走った「誇り」
あとがき
文庫版あとがき
参加大学・選手一覧と総合成績
参考文献