書誌情報

集英社文庫

室町もののけ草紙

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著者

著:岩井三四二

あらすじ・概要

室町後期。政治に倦んだ将軍に代わり実権を握った正室、日野富子の心を支配していた思い。京の町が戦火に包まれた応仁の大乱を引き起こした山名宗全、細川勝元それぞれの事情。困窮の中、生き残りを懸けた絵師や猿楽師の情熱。時代が大きく変貌するとき、転機を迎えた人物は何を見て何を思ったのか。心情に寄り添ってドラマチックに描かれた連作歴史小説。室町の世のリアルを体感できる一冊。

三魔
翳りゆく世に
優曇華の花
美しかりし粧いの、今は
天狗流星
天魔の所業、もっての外なり
青磁茶碗 玉梅
将軍、帰陣す
天狗の如く
長い旅路の果てに