書誌情報

集英社文芸単行本

ロマンス

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著者

著:井上ひさし

あらすじ・概要

ロシア近代演劇の巨人・アントン・チェーホフ、その波乱の生涯を描く評伝劇。ボードビルに憧れる少年期、医師として活動する青年期、劇作家として名声を得た壮年期、そして結核により死を覚悟した晩年期。生涯を通して彼を支えた二人の女性、妹・マリヤ、恋人・オリガとの心の交流をまじえ、チェーホフの一生をひとつの「ボードビル」として活写する。ボードビルという演劇ジャンルを、高め、練り上げ、文学にしようとしたチェーホフ。「喜劇だ」「いや、悲劇だ」――いまも世界中で喧しい議論の的となるチェーホフ戯曲の本質を、井上ひさしが解き明かす。戯曲本編に併せ、著者自身による「原稿ができるまで」を大公開。※「原稿ができるまで」は、画像収録となります。タブレットなど大きい端末でご覧いただくのに適しています。

第一幕 一 チェーホフの噂
二 冬の夜
三 モスクワへ
四 卒業試験
五 三粒の丸薬
六 サハリン
七 十四等官の感嘆符!
八 はぜか……
第二幕 九 オリガ
十 マリヤ
十一 原稿用紙
十二 愛称
十三 病床の道化師
十四 四人のチェーホフ
十五 ボードビルな哀悼歌
原稿ができるまで