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生命の旅、シエラレオネ

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著者

著:加藤寛幸

あらすじ・概要

ひとつでも多くの生命を救いたい。国境なき医師団の小児科医のエボラとの壮絶な戦いや葛藤、かわいい患者のこどもたちの姿を通し、生命とは何か、利他とは何かを問う感動のノンフィクション。2014年12月、西アフリカのシエラレオネ共和国。致死率の高さから「殺人ウイルス」と恐れられるエボラウイルス病の治療センターに、「国境なき医師団」の小児科医として著者は派遣される。あっという間に生命が奪われていく壮絶な現場で出会ったのは、家族をなくしながらも必死に耐えて明るさを失わず、他のこどもの世話を買って出るこどもたちだった。前任地の南スーダンでの活動によるPTSDに苦しみ、生きる意味を見出せなくなっていた著者は、彼らによって次第に再生へと導かれて行く――。第20回開高健ノンフィクション賞最終候補作。

第1章
1 入国
2 夜明け
3 喘ぎ
4 感触
5 シエラレオネ
第2章
1 脱走
2 エボラ
3 ルーティーン
4 爆弾
5 トリアージ
6 アウトブレイク
7 ビール・タバコ・コーヒー
8 視界
9 こどもたち
第3章
1 志望動機
2 proximity
3 点滴
4 イサトゥ
5 絶望
6 哀しみ
7 警告
8 生命
9 急変
10 ソリー
11 仲間
12 ナイロビ・フライ
13 こども・家族
14 サオ・ムサ
第4章
1 こどもたち2
2 ソリーッ!
3 ハナタレハッサン
4 痙攣
5 一二五〇グラム
6 扇風機
7 退院
8 摩擦
9 通達
10 強制帰国
11 アドバイス
第5章
1 デブリーフィング
2 トレーニング
3 アンネ
4 命の選択
5 砂漠に水を撒く
6 終わりと始まり
7 ヤブ医者
おわりに