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文学全集
冒険の森へ 傑作小説大全 20疾走する刻
著者
あらすじ・概要
ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。
間に合うか? 第4回配本、第20巻「疾走する刻」は、刻々と迫る時間との闘いに挑む主人公たちの物語、9編!
●編集委員 逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏
[編集室から]
「冒険の森へ」では、長編36編については、ゆるやかなクロニクルを形成させたつもりだ。
福井長編は2000年8月刊であり、かろうじて20世紀に間に合った。
それにしても、馬に乗って疾走する作品がないのはなぜか。
ロケットが宇宙空間を駆ける作品もない。
ないはずはないのだが、時すでに遅し。
あ、疾走といえば「走れメロス」を忘れていたぞ。
邪悪に敏感なメロスは、暴虐無謀なるこの「冒険の森へ」に激怒しているはずだ。
[収録作]
【長編】
宮部みゆき「スナーク狩り」
福井晴敏
「川の深さは」
【短編】
海音寺潮五郎「男一代の記」
佐々木譲「鉄騎兵、跳んだ」
【掌編】
眉村卓「走る」
景山民夫「ポルシェが来た」
中島らも「自転車行」
船戸与一「深夜ドライブ」
北方謙三「高速道路」