書誌情報
集英社オレンジ文庫
うばたまの墨色江戸画帖
著者
あらすじ・概要
審査委員が、惚れこんだ!
2018年度ノベル大賞 大賞受賞作。
この町で自分の名を知る者はどれくらいいるのだろう。
青井東仙(あおいとうせん)は十一歳のとき貧しさから逃れるように家を出て、
江戸で偶然出会った絵師・松山翠月(まつやますいげつ)に才能を見出され、弟子となった。
しかし、夜具も食事も着物も与えられ満たされた暮らしに次第に創作意欲をなくして破門されてしまう――。
才能に溺れ、落ちぶれた絵師が再起をかける、大江戸人情譚!
闇と現が隣り合わせの江戸で、東仙は再び夢を描く…。
墨色の猫
古井戸の月
松に蝉
寒椿
の四編を収録。
四季折々の江戸。
そこに生きる人々が、鮮やかに動き出す!
足掻き、それでも進んでいく絵師の再生を通じ
あたたかな江戸の日常を描く
新・時代小説!!