書誌情報
集英社オレンジ文庫
リーリエ国騎士団とシンデレラの弓音
著者
あらすじ・概要
少女が弓を引く時 世界に新たな光が射す。
武装した騎士が隊を組み、互いの兜につけられた命石を砕いて勝敗を競う――
〈戦争〉にかわり〈戦闘競技会〉が、国々の命運を決するようになり三百年。
リーリエ国の山岳地帯にあるツヴェルフ村は、
生涯に千個の命石を奪った破石王アルサウの故郷で、男女問わず代々優秀な騎士を輩出している。
そんな村にあって、周りの少女たちのように剣や斧を使えないニナは、
弓こそ誰よりも上手く扱えるが、「出来そこない」と馬鹿にされてばかり。
実兄ロルフが優秀な騎士で、不幸な事故で片目を失ってなお、村人の尊敬を受けているからこそ肩身が狭い。
だがある日、ニナが出場した地方競技会を見たという騎士リヒトが村へやってくる。
彼に弓の才能を見出されたニナは、騎士団へ勧誘されて…!?