書誌情報
集英社オレンジ文庫
雛翔記天上の花、雲下の鳥
著者
あらすじ・概要
神庭の裔が暮らす花の郷の少女・日奈は、鉄をつくり世に金気の穢れを撒き散らす黒金の大王のもとへ、輿入れすることを命じられた。
花の郷の王・異花王の妹の身代わりとしての輿入れ。
しかもそれは、裏で大王毒殺の密命を帯びたものだった。
霊力によって高い身体能力を持つ日奈だが、花の郷の外に出れば金気に蝕まれ力を発揮できなくなってしまう。
それでも異花王の命を受け、輿入れのため川で身を清めていると、川彦と名乗る怪しい男が声をかけてきた。
日奈が王の命令で輿入れすると聞いた川彦は、なぜ自分の意思のない結婚などするのだと問い詰め、それ以降たびたび日奈の前に現れるようになるのだが……?
まだ神の世と人の世が未分明だった世界を舞台にした、壮大な古代和風ファンタジー!