書誌情報
集英社オレンジ文庫
咎人のシジル
著者
あらすじ・概要
美貌の青年・藍沢結人は、ひとつの街ではひとつの恋しかしないと決めていた。
なぜなら、恋をした相手の首に縄をかけ吊るすことを最大の愛情表現だと考えているから。
このあかつき町でも、ひとりの劇団員の女性を自殺にみせかけて吊るしたので、別の街へ移ろうと考えていた。
だが、殺人現場に財布を落としてしまったことに気付いてしまった。
一方、劇作家の青年・化野夕真は、朝目が覚めると見知らぬ財布を持っていた事を疑問に思い、交番に持って行こうとしたが、途中で藍沢結人と出会う。
ふたりは次第に親しくなっていくのだが……?
連続殺人者と犯罪被害者家族たちが入り乱れ、誰もが傷つけ、傷つけられる復讐の因果が回り始める。