書誌情報
集英社オレンジ文庫
祭りの夜空にテンバリ上げて
著者
あらすじ・概要
令和2年――。
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行によって失業した渚のもとに、久しく疎遠になっていた父の訃報が入った。
しかも、借金の督促とともに。
相続放棄をすると、父親の遺した条件のため借金を見ず知らずの他人に押し付けることになってしまう。
失業中だった渚に残された道は、父の稼業を継ぐしかない。
だが父の稼業、それは渚がもう二度と関わりたくないと思っていたたこ焼き屋――テキヤだった……。
お祭りは軒並み見送り、人が集まるイベントも中止、炎天下の路上に露店を出しても集客はできない。
八方ふさがりの渚が考えた、起死回生の「この時代のためのお祭り」とは?