書誌情報
集英社新書
東京裏返し社会学的街歩きガイド
著者
あらすじ・概要
これからの注目は「都心北部」だ!
【本書の特徴】
●7日間かけて東京(主に都心北部)を旅する
●詳細地図つき
●歴史的、社会学的に東京を眺める
●過去の痕跡を手がかりに、豊かな時間を取り戻すための提案をする
●モモ(ミヒャエル・エンデ)と一緒に東京を街歩きする
「街を見失わないために、ゆっくり移動することの価値を復権させましょう。エンデが『モモ』のなかで示した時間論を、私たちは東京の街歩きにも活かしましょう。モモの冒険が「灰色の男たち」から人々の時間を取り戻す挑戦であったのと同じように、私たちの街歩きもまた、高度成長期以降の開発主義の東京から、再び人間的時間を取り戻す戦略を含むことになります」――吉見俊哉
【主な内容】
●都心に路面電車を復活させる
●どこに行っても「渋沢栄一」がついてくる
●23区で唯一「消滅可能性都市」とされた豊島区はポテンシャルが高い
●エロス(性愛)とタナトス(死)の境界線を歩く
●川筋から未来の東京を考える
【目次】
第1日 都電荒川線に乗って東京を旅する
第2日 秋葉原―上野ー浅草間に路面電車を復活させる
第3日 動物園を開放し、公園を夜のミュージアムパークに
第4日 都市にメリハリをつけながら、古い街並みを守る
第5日 都心北部で大学街としての東京を再生させる
第6日 武蔵野台地東端で世界の多様な宗教が連帯する
第7日 未来都市東京を江戸にする
【著者プロフィール】
吉見俊哉(よしみしゅんや)1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。
社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの発展で中心的な役割を果たす。
著書に『都市のドラマトゥルギー』『五輪と戦後:上演としての東京オリンピック』など。