書誌情報
集英社文庫(日本)
だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
著者
あらすじ・概要
正しい生き方とは?
開高賞作家が描く日本のもう一つの現実。
遠く離れたバンコクの高層ビルで、一斉に電話を受ける日本人たちがいる──。日本語が話せれば誰でもOK。単調な受け答えをくり返すだけの毎日。非正規労働者、借金苦、風俗にハマる女、LGBTの男女……陽の当たらない職場で働く彼らの多くは様々な問題を抱えていた。「居場所」を求めてコールセンターにたどり着いた人々の物語は、現代日本社会の縮図だった。開高賞作家が描くもう一つの"現実"。