書誌情報
集英社文庫(日本)
さもしい浪人が行く元禄八犬伝 一
著者
あらすじ・概要
その昔、僕らは“悪玉”に撞れた。
さもしい! ワルい" カッコいい!
そう、今こそ、奴らの出番なのだ。──京極夏彦
網乾左母二郎は金のためなら手段はいとわぬ小悪党。流れついた大坂で、悪党仲間の怪盗・鴎尻の並四郎、妖婦・船虫の二人としがない日々を送っている。そんな折、犬公方・綱吉に集められた「八犬士」が、失踪した綱吉の娘・伏姫探索のため大坂に。なぜか協力することになった左母二郎たちだが、矢数俳諧と通し矢を巡る大陰謀に巻き込まれ──悪党が巨悪に立ち向かう痛快伝奇時代小説、ここに開幕!