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書誌情報

集英社文庫(日本)

幕府パリで戦う

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著者

著者:南條 範夫

あらすじ・概要

渋沢栄一、27歳
幕府の存亡を賭け、策謀渦巻くパリ博覧会へ──
日本の礎を築いた男の若き日の奮闘を描く長編。

慶応三年、遣欧使節の一員としてパリ万国博覧会に向かう渋沢篤太夫(栄一)は、幕臣小栗上野介より密命を受けていた。ひとつはフランスとの借款契約成立と商社設立の促進。もうひとつは幕府を貶める薩摩の密謀の阻止。パリの地で始まる薩摩イギリス同盟との暗闘。その一方で西欧の成熟した経済を目の当たりにした渋沢は、ある決意を固める──近代日本の礎を築いた男の若き日の奮闘を描く長編。