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書誌情報

集英社文庫(日本)

線量計と奥の細道

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著者

著者:ドリアン助川

あらすじ・概要

東日本大震災から10年、オリンピックやコロナ禍で忘れられていく現実──。放射線量を測りながら、目と耳と足で“生きる”を考えた魂の記録。
第67回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作

東日本大震災の翌年。著者は放射線量計を携え、芭蕉の『奥の細道』全行程約二千キロを辿る旅に出た。折り畳み自転車を漕いで行き、時には列車や車も利用。津波被害や放射性物質汚染を被った地域では、無言の奮闘を続ける人々に出会う。三百年前の俳諧紀行に思いを馳せつつ、放射線量を測って進む旅。被曝に怯えと逡巡や葛藤を抱きながら、"生きる"を考えた魂の記録。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。