書誌情報

集英社文庫(海外)

ポケットマスターピース10ドストエフスキー

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あらすじ・概要

ドストエフスキーと、ハグをしよう。
幻想的な初恋小説、どたばたユーモア群像劇、彷徨える若い魂の成長物語……あなたの知らない意外な作品を一挙収録!
書簡集や、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』など四大長篇読みどころ解説も。もっとドストエフスキーが好きになる一冊。
(解説/沼野充義)

沼野充義=編
編集協力=高橋知之

【収録内容】
白夜
未成年(縮訳版)
ステパンチコヴォ村とその住人たち(抄)
四大長篇読みどころ『罪と罰』『悪霊』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』
書簡でたどるドストエフスキーの生活
解説 沼野充義
作品解題 高橋知之
ドストエフスキー著作目録/主要文献案内
ドストエフスキー年譜

著者について
ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィチ
ロシアの小説家。父ミハイルの勤めるモスクワのマリヤ慈善病院で次男として生まれる。第1作の『貧しき人々』(1845)が
ベリンスキーの激賞を受け一躍文壇の寵児に。28歳の時、ペトラシェフスキー事件に連座し死刑判決を受けるが
処刑寸前で特赦がおりる。刑期を終え、10年ぶりにペテルブルグに帰還した後、『虐げられた人々』『死の家の記録』の
成功により文壇に返り咲く。以降、『罪と罰』に始まる巨大な作品世界を創造。その影響はロシア本国だけでなく、
広範に及び、日本においても現在に至るまで深く浸透している。

沼野充義(ぬまの・みつよし)
1954年東京生まれ。ハーバード大学博士課程留学、東京大学大学院人文科学研究科満期退学。
現在、東京大学大学院人文社会研究科・文学部教授。ロシア・ポーランド文学専攻。著書に『亡命文学論』
『ユートピア文学論』(作品社)、『チェーホフ─七分の絶望と三分の希望』(講談社)、
訳書にスタニスワフ・レム『ソラリス』(国書刊行会、のちハヤカワSF文庫)、
ナボコフ『賜物』(河出書房新社)、チェーホフ『新訳 チェーホフ短篇集』(集英社)など。

高橋知之(たかはし・ともゆき)
1985年千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。専門は19世紀ロシア文学研究。
論文に「小さな預言者─若きプレシチェーエフと人 格の構築」(《スラヴ研究》第63号)など。
共訳書にフランコ・モレッティ『遠読─〈世界文学システム〉への挑戦』(みすず書房)。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)