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書誌情報

小説/戯曲

泡の子

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著者

著者:樋口 六華

あらすじ・概要

【21世紀生まれ初受賞/第48回すばる文学賞受賞作】

危険な小説だった。それでも、ここにある描写が好きだ。――田中慎弥氏(選評より)

新宿駅東口。退廃的で無秩序。
私はこの現実で、彼女のために何ができる――?

『王』と自称する男が捕まった時、七瀬は「あ」と言った。
私は、その幽かな叫び声を隣で聞いた。
ここはつまらない奴らばっかりがいる場所だけど、七瀬だけは違う。
だから、彼女の隣にいても息苦しさは感じなかった。
薬で強制的に引きずり込まれた夢の中でも、七瀬は現れる。
もしかしたら私は、彼女とこの場所に、まだしがみついているのかもしれない。

これは、2007年生まれの若き著者が贈る、
終わってる世界で生きている「私たち」の物語。


【著者略歴】
樋口六華(ひぐち・りっか)
2007年生まれ。茨城県在住。
2024年「泡の子」で第48回すばる文学賞を受賞しデビュー。