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書誌情報

随筆/ノンフィクション/他

美麗島プリズム紀行

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著者

著者:乃南 アサ

あらすじ・概要

近くて遠い、台湾の本当の姿を求めて
歴史と人に寄り添う台湾紀行

台湾各地を歩いて歴史を紐解き、さまざまな人と出会いながら、旅の途上で湧き上がる心情を綴っていく。前作『美麗島紀行』から5年、台湾への興味と愛は尽きることなく、著者自身が撮影した数々の写真とともに、台湾の多彩な側面に迫る。

美術家・奈良美智さんも絶賛!「ガイドブックだけじゃつまらない!いろんな扉を開けてくれるお話の数々。台湾好きになったら次に読むのはこれでしょ!」

【本文より】
台湾に行ったとき機会さえあれば、私は必ず老人たちと話をする。短くても、すれ違いざまでも言葉を交わす。というよりも、あちらから「日本人ですか」と声をかけてくることが多い。時に懐かしげに日本語で語るその人たちは、時代の生き証人だ。だが、日本統治時代から遠く離れて、出会いの機会はますます貴重になっている。

【もくじ】
カバランからバックスキンへ 
台湾最南端で台風に遭う 
「日本語世代」それぞれの思い 
映画の中の日本家屋 
台北MRTに生かされる日本の技術 
アクシデント 
パイワン族・陳媽媽のしなやかさ 
清き水が湧き、歴史が降り積もる町 
端午節の一日・ドラゴンと猫 
暑く、熱く、篤い街・高雄 
ピンク色に引きずられた日 
食器にこらずに縁起を担ぐ 
祝日の過ごし方・お墓参りとバーベキュー 
日本と縁の深い村に、再び立った新たな鳥居 
客家の町で乃木希典の足跡を見つける 苗栗・南庄郷 
外省人・二度と故郷へ戻れない老人の話 
台北の新名所「呼吸する隠れ家」を実現した日本の技術 
台南の冬・韓石泉氏ゆかりの場所で空襲の話を聞く 
「魚」と「野菜」の一騎打ち・台湾総統選挙 
鬼の月・今も大切にされている「七夕」の一日 
八十代女性が七十年以上も心に抱いてきた疑問 
あらゆる要素が融け合っている台湾の住宅 
「布袋戯」──驚異的進化と大きな課題

【著者プロフィール】
乃南アサ(のなみ・あさ)
1960年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、1988年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞の優秀作に選ばれ、作家デビュー。1996年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞を、2016年に『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。主な著著に『花盗人』『団欒』『旅の闇に』『六月の雪』『美麗島紀行』『チーム・オベリベリ』など多数。