書誌情報
随筆/ノンフィクション/他
マイ・フェイヴァリットきものに託して
著者
あらすじ・概要
稲葉賀惠、はじめての語りおろし。
洋風の家庭に育ちながら、洋装からきものに着替え、伝統文化の稽古に励む両親の姿に、「和」の世界にも憧れを抱いた少女時代。
やがて、洋服のデザイナーとして第一線を駆け抜けた著者が、「きもの」に託して「遺したい良き文化」への思いを語る。
洋服が好き、でも、きものも好き。
ふたつの世界に遊ぶ楽しみは、結局は「ふたつあるっていいじゃない」と無邪気な思いを抱いた子供の頃と、案外変わっていないように思います。
(序章より)
----------------------------------------
<著者について>
稲葉賀惠(いなば よしえ)
デザイナー。1939年、東京に生まれ、鎌倉、横浜で育つ。文化学院美術科を卒業後、原のぶ子アカデミー洋裁学園で服づくりの基礎を学び、1964年、オートクチュール制作のアトリエを開く。1970年に株式会社ビギを設立。同時にブランド「BIGI」を立ち上げ、1972年には「MOGA」をスタートさせる。現在は、大人の女性の魅力を引き出す服を提案する「yoshie inaba」、年齢や職業などの枠にとらわれない新しい時代の女性におくる「L`EQUIPE YOSHIE INABA」のクリエイティブ・ディレクターを兼任し、幅広い年齢層の女性たちに支持されている。服づくりを支える布への飽くなき興味を、きものにもいかんなく発揮。また、きものを入口に、お茶や能、歌舞伎、文楽といった和の世界にも深く親しむ。
