書誌情報
詩/短歌
宮尾節子アンソロジー明日戦争がはじまる
著者
あらすじ・概要
まいにち
満員電車に乗って
人を人とも
思わなくなった
インターネットの
掲示板のカキコミで
心を心とも
思わなくなった
虐待死や
自殺のひんぱつに
命を命と
思わなくなった
じゅんび
は
ばっちりだ
戦争を戦争と
思わなくなるために
いよいよ
明日戦争がはじまる
(「明日戦争がはじまる」)
ツイッターで爆発的に拡散され、朝日新聞、毎日新聞など各紙誌でも注目された傑作
「明日戦争が始まる」を始めとして、時代を、人の心を誰よりも深くえぐる詩人・宮尾節子の
傑作を集めた初アンソロジー。
たった一篇の詩が、人々の心を動かし、時代の流れをも変えることがある──。
あなたの心に深く突き刺さる「言葉」、ここにあります。
【著者紹介】
高知県出身。埼玉県飯能市在住。第10回ラ・メール新人賞を受賞(1993年)。既刊詩集に「くじらの日」「かぐや姫の開封」「妖精戦争」「ドストエフスキーの青空」「恋文病」「明日戦争がはじまる」(思潮社/オンデマンド版)など。Twitterで2014年初頭に公開した「明日戦争がはじまる」は数万件におよぶリツィートをされ、新聞を初めとする各種メディアで注目された。
