書誌情報
集英社新書
はじめての動物倫理学
著者
あらすじ・概要
ベジタリアンやビーガンといえば、日本ではいまだ「一部の極端な偏った人」と思われる風潮があるが、世界では、肉食と環境問題は密接にリンクした問題として認識が広まっている。動物倫理学は功利主義の立場から動物解放論をうたうピーター・シンガーを嚆矢とし、1970年代から欧米で真剣な議論と研究が積み重ねられ、いまや応用倫理学の中で確固とした地位を占めるに至った。本書は倫理学の基礎に始まり、肉食やペットなど具体的な問題を切り口に、いま求められる動物と人間の新たな関係を問う、動物倫理学の入門書である。
はじめに
第一章 なぜ動物倫理なのか
第二章 動物倫理学とは何か
第三章 動物とどう付き合うべきか
第四章 人間中心主義を問い質す
第五章 環境倫理学の展開
第六章 マルクスの動物と環境観
おわりに
註
参考文献