書誌情報

集英社新書

妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ

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試し読み

著者

著:橋迫瑞穂

あらすじ・概要

フェミニズムの「落とし物」がここにある――。今世紀に入り、日本社会で大きく膨れ上がった「スピリチュアル市場」。特に近年は「子宮系」「胎内記憶」「自然なお産」に代表されるような妊娠・出産をめぐるコンテンツによって、女性とスピリチュアリティとの関係性はより強固なものとなっていった。しかし、こうしたスピリチュアリティは容易に保守的な家族観と結びつき、ナショナリズムとも親和性が高い。本書は、この社会において「母」たる女性が抱く不安とスピリチュアリティとの危うい関係について、その構造を解明する。
【森岡正博氏、推薦!】
「子宮系、胎内記憶、自然なお産。女性たちのスピリチュアルで切実な思いを分析した画期的な本だ。」

はじめに
第一章 妊娠・出産のスピリチュアリティとは何か
第二章 「子宮系」とそのゆくえ
第三章 神格化される子どもたち――「胎内記憶」と胎教
第四章 「自然なお産」のスピリチュアリティ
第五章 女性・「自然」・フェミニズム
第六章 妊娠・出産のスピリチュアリティとその広まり
おわりに