書誌情報

集英社新書

世界大麻経済戦争

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試し読み

著者

著:矢部武

あらすじ・概要

日本ではいまだに非合法薬物として厳しく禁止されている大麻。しかし、世界は今、「合法大麻」をビジネスにつなげようという「グリーンラッシュ」に沸いている。合法大麻とは、病気の治療に使用される「医療用」、ヘンプと呼ばれ、繊維・燃料・建築資材・食品など広範囲に使われる「産業用」、そして「嗜好用」の3つである。アメリカでは各州でこの3つが解禁され、新たな産業が始まっているし、カナダはG7で最初に大麻を全面解禁し、ビジネス界をけん引している。また、中国は産業用ヘンプでトップシェアを誇り、イスラエルは医療用の最先端を走っている。さらに南米、欧州、アフリカ、アジア各国も、大麻を次々と解禁・合法化し、新ビジネスを開始しているのだ。本書では、大麻の歴史と基礎知識を解説するとともに、各国別の具体的産業を紹介。この流れに完全に乗り遅れた日本は、今後どうすべきなのか、その点も検証していく。

はじめに――「グリーンラッシュ」に沸く世界の大麻産業
第1章 なぜ大麻は世界で禁止され、いま解禁されているのか
第2章 米国、カナダで急拡大する「合法大麻」市場
第3章 北米に対抗する中国とイスラエル
第4章 追う欧州、アフリカ、中南米、アジア
終章 世界の大麻市場から取り残される日本
おわりに