書誌情報

集英社文庫

8050問題 中高年ひきこもり、七つの家族の再生物語

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著者

著:黒川祥子

あらすじ・概要

ひきこもりという存在が社会に認識されるようになって約20年。事態は解決に向かうどころかさらに深刻化している。支援の手が届かなかったひきこもりは40代、50代になり、80代の親が彼らを抱え込むことになった。近年、にわかに社会問題化した「8050問題」。その当事者と家族に焦点を絞った先に見えてくるこの社会の有り様とは? 深き苦悩を見つめた希望と救いのノンフィクション。

はじめに
第1章 迷走する家族
強すぎる父
母に食い尽くされた息子
金と暴力がコミュニケーションの手段
放置された老婆、立ち尽くす娘
第2章 闇を照らす光
安心して引き込もれる社会に
いかに依存し合って生きていけるか
第3章 歩き始めた人たち
親となんか生きていきたくない
何もできないんです。助けてください
かっこつけたかった
第4章 「見えない」存在から「見える」存在へ
「ひ老会」の挑戦
8050問題が意味するもの
おわりに
文庫版あとがき