書誌情報
集英社文庫
へるん先生の汽車旅行 小泉八雲と不思議の国・日本
著者
あらすじ・概要
『怪談』で知られる小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーン。親の愛を知らずに育ち、イギリスから単身、アメリカに渡った彼は、極貧生活の果て、原稿料を稼ぎにルポライターとして来日した。時は明治、鉄道の時代。横浜から始まり、日本各所で暮らし、やがて帰化――そんな彼を日本に惹きつけたものは何だったのか? 「へるん先生」と親しまれた男の軌跡を辿る中で見えてくる、“日本魂”を再発見!
序章 津波
第一章 アムトラックの車窓から――ニューヨークからシンシナティへ
第二章 わが青春のシンシナティ
第三章 憂愁のカナダ横断鉄道――トロントからヴァンクーヴァーへ
第四章 東海道を行く(一)――横浜から焼津へ
第五章 東海道を行く(二)――焼津から姫路へ
第六章 中国山地越え、ハーンの変貌――姫路から松江へ
第八章 ヘルンとセツの新婚旅行――日本海、伯耆国の旅
第九章 西南戦争の残影――熊本にて
第一○章 神戸へ、新聞社への復帰――熊本から神戸へ
第一一章 人生の終着、東京へ――神戸から東京への旅
終章 生神様
あとがき
参考文献
