書誌情報

集英社文庫

牛と土 福島、3.11その後。

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著者

著:眞並恭介

あらすじ・概要

【第37回講談社ノンフィクション賞、第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞作】東日本大震災、福島第一原発事故で被曝地となった福島。警戒区域内の家畜を殺処分するよう政府は指示を出した。しかし、自らの賠償金や慰謝料をつぎ込んでまで、被曝した牛たちの「生きる意味」を見出し、抗い続けた牛飼いたちがいた。牛たちの営みはやがて大地を癒していく―。そう信じた彼らの闘いに光を当てる、忘れてはならない真実の記録。

序章 安楽死という名の殺処分
第一章 警戒区域の牛たち ――餓死でも安楽死でもなく
第二章 飯舘村の牛たち ――人も牛も姿を消した
第三章 飛散した放射性物質 ――土と動物の被曝
第四章 放れ牛と牛飼いの挑戦 ――牧柵の内と外……牛の生と死
第五章 ふるさとを遠く離れて ――牛の時間と人間の時間
第六章 牛が生きつづける意味 ――牛飼いを支援する研究者
第七章 被曝の大地に生きる ――家畜と野生の狭間で
第八章 帰還困難区域の牛たち ――牛が守るふるさと
第九章 検問を越えて牛の国へ ――牛が教えてくれたこと
終章 牛と大地の時間
文庫版あとがき
参考資料