書誌情報

集英社文庫

月島物語

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著者

著:四方田犬彦

あらすじ・概要

【第1回斎藤緑雨賞受賞作】東京は銀座から歩いてゆける町・月島。吉本隆明が生まれ、大泉黒石、きだみのる、大岡昇平らゆかりの町・月島。路地と長屋ともんじゃ焼きの町・月島。鍵もチャイムも全く不要な町・月島。狭い路地の奥に居を定めた著者が、この町の全体像を、日本近代化論でも文学論でもあり都市論でもあるという全く新しい形にまとめあげた上質のエッセイ。川田順造氏との対談収録。

第一回 ランディング・オン
第二回 埋立地は語る
第三回 孤児流謫 I
第四回 孤児流謫 II
第五回 月島通一九九〇年三月
第六回 大川の尽きるところ
第七回 衣裳の部屋
第八回 猫と鼠
第九回 佃の大祭
第十回 勝鬨橋と月島独立計画
第十一回 風の中の牝どり
第十二回 わが隣人、中野翠
第十三回 天使と大将
第十四回 もんじゃ焼と肉フライ
第十五回 水の領分
第十六回 エリアンの島
第十七回 高楼の変遷
第十八回 路地に佇む
後 書
対談 月島、そして深川。川田順造・四方田犬彦
文庫版のために 月島への旅の追憶