書誌情報

集英社文芸単行本

人間合格

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著者

著:井上ひさし

あらすじ・概要

昭和5年(1930)4月下旬。東京高田馬場に近い学生下宿で3人の青年が知り合った。青森の大地主を兄とする帝大生・津島修治、新劇研究生の山田定一、そして非合法運動の活動家の佐藤浩蔵の3人である。エログロナンセンスからテロの時代へ、さらに非常時の時代から大戦争の時代へ、そして敗戦、「民主主義」の時代へ。史上空前の激動の20年間、この3人の友情はふしぎな綱渡りをしながらつづいて行く。むろん津島修治とは太宰治のことである。いずれ劣らぬお道化者。共産党員、役者、そして小説家。生きにくい時代をひたすら生き抜く3人の涙と愛と友情の爆笑記。

第一幕 プロローグ
一 フロシキ劇場
二 クロネコ行動隊
三 タワシ
四 午後の散歩
第二幕 五 かぞえうた
六 惜別
七 金木の楽屋
エピローグ