書誌情報
集英社ノンフィクション
その落とし物は誰かの形見かもしれない
著者
あらすじ・概要
《「妄想脳トレの最終形態」(山里亮太)》落とし物の数だけ物語がある――。軍手・アロンアルフア・靴底・PASMO・象のジョウロ・七夕の短冊・携帯電話のストラップ・ドアプレート・サングラス・伝言メモ・レモン・水菜・トング・ESPカード・VHSのビデオテープ・ハケ・ぬいぐるみ・子ども用バット・松竹錠など、路上で本当に見つけた様々な落とし物をめぐる50の妄想エッセイ集。
〈目次一部抜粋〉落ちている軍手を数えて歩く
文枝師匠でなければ誰が落としたというのか
記憶のソフトクリームはいつまでも溶けない
ニュートンは万有引力を発見しキティちゃんは身長計測する
ラッキィ池田と象のジョウロのミステリー
カンロ飴が何よりも綺麗だった頃
携帯電話のストラップからは彼女しか思い出さない
鈴木雅之はサングラスを投げ捨てラストスパートするのか?
梶井基次郎はこの本の上にレモンを置いてくれるか?
スタンド看板から情報を得る21世紀
雪の上のVHSビデオテープ
世界滅亡を引き起こす食べかけのアイス
ブラウン管テレビの上は何かを置く場所だった
雪国の落とし物は春に見つかる
落とし物は何かの鍵である