書誌情報
集英社インターナショナル
日本語を作った男 上田万年とその時代(集英社インターナショナル)
著者
あらすじ・概要
明治維新を迎え「江戸」が「東京」となった後も、それを「とうきやう」とか「とうけい」と様々に呼ぶ人がいた。明治にはまだ「日本語」はなかったのである。「日本語(標準語)」を作ることこそが国(国家という意識)を作ることである――近代言語学を初めて日本に導入すると同時に、標準語の制定や仮名遣いの統一などを通じて「近代日本語」の成立にきわめて大きな役割を果たした国語学者・上田万年とその時代を描く。
はじめに
序章
第一部江戸から明治~混迷する日本語(第一章明治初期の日本語事情
第二章万年の同世代人と教育制度
第三章日本語をどう書くか
第四章万年、学びのとき
第五章本を、あまねく全国へ
第六章言語が国を作る
第七章落語と言文一致
第二部万年の国語愛(第八章日本語改良への第一歩
第九章国語会議
第一〇章文人たちの大論争
第一一章言文一致への道
第一二章教科書国定の困難
第一三章徴兵と日本語
第一四章緑雨の死と漱石の新しい文学
第一五章万年万歳万年消沈
第一六章唱歌の誕生
第一七章万年のその後
上田万年年譜
参考文献
