書誌情報
集英社インターナショナル
明治十四年の政変(インターナショナル新書)
著者
あらすじ・概要
明治11(1878)年、大久保利通が暗殺され、日本の舵取りは突如、次の世代――大隈重信、伊藤博文、井上馨、黒田清隆らに託された。彼らに託されたのは議会開設、憲法制定、貨幣制度など、「国のかたち」を作るという難問である。しかし、さまざまな思惑が絡み合い、政権内に不協和音が生じ、「明治十四年の政変」へと発展していく。大隈と福沢諭吉はつながっていた? マスコミに情報をリークしたのは誰か? 黒田がなぜ政権内にとどまれたのか? 五代友厚は官有物が欲しかった? 政変の黒幕は誰なのか? 政変が近代日本に与えたものとは? 「複雑怪奇」と呼ばれる政変にまつわる“さまざまな謎”を、気鋭の政治史学者が鮮やかに読み解く!
序章 「最も肝要なる時間」
第1章 三傑後の「政治」
第2章 薩長の角逐
第3章 第二世代の分裂
第4章 政変
第5章 それぞれの政変後
終章 再・「最も肝要なる時間」