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書誌情報

集英社オレンジ文庫

モノノケ踊りて、絵師が狩る。―月下鴨川奇譚―

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著者

著者:水守 糸子装画:Minoru

あらすじ・概要

天才絵師・月舟が描いた絵にはモノノケが棲んでいる。

江戸時代末期の妖怪絵師・月舟が描いた百枚連作の妖怪画には、“本物”が封じ込められているという。
時は流れ、現代。月舟の子孫である詩子は、美大の日本画科に通う学生だが、もうひとつの顔があった。
散逸した月舟の妖怪画を探し、憑きもの落とす家業を継いでいたのだ。
幼い頃から知る青年・七森が持ち込んだ情報によると、月舟の妖怪画のひとつ『ねこまた』を所有する画廊の倉庫で火事が起こったうえに、オーナー自身は足を火で炙られるような痛みを訴えているらしい。
絵をたしかめに画廊を訪れた詩子と七森は、『ねこまた』の以前の所有者は焼死していたという事実を知ることになり……?