書誌情報
集英社オレンジ文庫
掌侍・大江荇子の宮中事件簿 弐
著者
あらすじ・概要
「ありがとう。私のために主上(帝)をゆすってくれて」
四季折々の宮中行事と人間模様が織りなす平安トラブル絵巻、シリーズ第2弾!
定年退職を目指して給料分はまじめに働くことが信条の内裏女房の大江荇子(おおえこうこ)。
だが中宮の不貞と帝の不敬という、いらぬ秘密を知ってしまい、最近は給料外労働が発生しがち。
そんな中、亡き先帝の母で帝と血縁のない皇太后が帝への非難を胸に参内し、難題を突きつけてきた。
解決策のない要求に女房たちは右往左往するが、荇子は宮中行事を利用したある奇策を思いつく――。
こじれた他人の噂は楽しい、渦中にさえいなければ。
帝の寵愛を乞う女たち、秘めた恋、そして…。
無関心を装っても、火の粉は向こうからやってくる。
平穏に暮らしたい女房が宮中のトラブルを華麗に解決!?