書誌情報

随筆/ノンフィクション/他

日本一の「デパ地下」を作った男三枝輝行 ナニワの逆転戦略

埋め込みコード(HTML)

※このコードをコピーしてサイトに貼り付けてください

著者

著者:巽 尚之

あらすじ・概要

「弱い」阪神百貨店を「強く」した、サラリーマン社長の大改革とは

「弱小集団からどこにも負けない店になるには食品しかない」
どの百貨店も利益率の低い食品に見向きもしなかった頃、デパ地下に目を付けた経営者がいた。阪急、大丸、近鉄など錚々たる百貨店が揃う関西にあって、それらの後塵を拝していた阪神の三枝輝行である。一介のサラリーマンとして入社し、さまざまな改革に取り組みトップにのぼりつめ、ついには実業家としてその名を轟かせた三枝の痛快な会社人生と、それを支えた発想力、仕事哲学とは。

浜村淳さん推薦!
「三枝さんは食品売り場を華やかなテーマパークにした!」
三枝さんは「有言実行」の人です。阪神百貨店の社長時代、それまで軽視されていた地下食品売り場を充実させ、イートインコーナーもふくめてテーマパークのように華やかで楽しい場所に仕立てあげました。数々の功績は、いかなる人間形成によって成り立って行ったのか? その原点をさぐり、波瀾に満ちた人生の苦闘と喜びを語った本書は、単なる経営の参考書ではなく人生の指南書として、また興味深い読み物としてもおすすめ致します。

(「もくじ」より抜粋)
●隣接するライバル百貨店、阪神と阪急
●弱者の逆転戦略「ランチェスターの法則」
●何かを変える時は、スタート段階がいちばん辛い
●”祭り”を演出せよ
●熱意も見せ方で「戦略」になる
●売り場の成否を司るもの
●ケーキの売り上げはなぜ下がったか
●阪神百貨店名物”いか焼き”が売れる理由
●「大福五百個を売り場に積み上げろ」
●扱いにくい部下
●タイガースの大投手・村山実をタダで使ってCM
●”場慣れ”の効用
●得につながる損、損のままの損
●勝負の引き際
●目先の信用より、もっと大きな信用
●銀行と対等にモノを言うには
●ハナッからこれは無理と決めつけず、何でも試してみること
●もったいなくて捨てられないショッピングバッグ
●熊本岩田屋を再建へ
●熱狂のタイガース優勝セール
●星野仙一との確執
●村上ファンド問題のキーマンに
●辞任
●第二の人生を創るもの

【著者略歴】
巽 尚之(たつみ ひさゆき)
昭和30年大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。産経新聞社に入社後、編集局経済部次長、営業局企画開発部長、編集委員などを務めた。大阪経済大学客員教授のほか、大阪成蹊大学、関西学院大学、関西大学の各大学で非常勤講師、大阪産業大学で評議員を務める。著書に『鉄腕アトムを救った男』(実業之日本社)、『アート引越センター 全員野球の経営』(PHP研究所)、『人生で大切なことは手塚治虫が教えてくれた』(PHP研究所、ラサール石井氏と共著)などがある。