書誌情報

集英社文庫

ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語 下

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著者

著:津島佑子

あらすじ・概要

日本でキリスト教徒の迫害が進む17世紀。アイヌと和人の子チカップは、兄と慕うジュリアンと共に、命懸けの航海の末マカウの地に辿り着く。母に聴かされたアイヌの歌を拠り所に生きるチカップは、キリスト教の信仰に惹かれつつも、故郷のえぞ地への思いを持ち続けていた。マカウも安住の地とはなり得ず、少女は再び航海に身をゆだねる。物語や言葉が多重な層を織りなす、著者最後の長編小説。

二章 南シナ海(1 マカウで成長し、多くの事実を知りはじめるチカとジュリアンの物語
2 さまざまな別れの物語)
三章 ジャワ海(代筆による三通の文の物語
1 一六三九年 一通めの文
2 一六四三年 二通めの文
3 一六七三年 三通めの文)
一九六七年 オホーツク海
参考文献一覧